2015年にコジマプロダクションが設立されてから約5年
ファンが待ちに待ったDEATH STRANDINGが発売。
かく言う私もメタルギアソリッドシリーズが大好きだった事もあり
小島監督の最新作に期待を寄せていました。
発売から半年ほど経った今
海外大手レビューサイトのMetascoreで82点と
高評価を出したのにも関わらず賛否は大きく別れています。
私も少し前にデススト面白い?と友人に尋ねられ
若干言葉に詰まったので個人的なレビューを記述します。
面白かった!とは言い切れないゲーム性
言ってしまうとつまらない、つまらないけど面白い。
非常に表すのが難しいんですよこのゲーム 。
以下、かなりざっくりとしたゲーム背景の説明です。
舞台はアメリカ合衆国。
デスストランディングという現象で文明が崩壊してしまい
死者の世界と現世が干渉し合うディストピアな世界観。
時雨と呼ばれる、触れたものの時間の進みを速くする
雨が降って来るわ、幽霊は出てくるわで
とても外に出れる状況じゃないんですね。
生き残った人類は点在する地下シェルターを拠点に生活している
訳ですが、そこで重要になってくるのが物資の調達をしてくれる
配達人の存在。
プレイヤーは伝説の配達人と呼ばれるサムを操作して
各地に配達のお仕事をする事になります。
ストーリーは良質
小島監督は自ら「僕の体の70%は映画でできている」
と表しているだけあって
一つの映画を見ているような重厚なストーリーでした。
ゲーム内で登場する組織や用語など一つ一つが
作り込まれており
それでいて、この手特有の置いてけぼり感がないんですよ。
作中でサラッと説明している割には頭に入って来るので
その辺の演出は見事だなぁと感じました。
ゲーム性の部分で一捻り
DEATH STRANDINGはオープンワールドのゲームなのですが
メインで遊ぶ構成になっています。
ここが賛否が大きく別れる原因になっていると思われます。
点在する拠点から配達依頼を受ける
↓
依頼された場所へ配達する
基本的にはこの繰り返しです。
その為どうしてもゲームが単調になりがちなんですよね。
また、リアルタイムで移動する事がポイントなので
ファストトラベルが若干不便な仕様になっています。
「じゃあすぐ飽きちゃうじゃん」
と言われるとそうでもなくて
道中に険しい山や渓谷、河川などがあり
どのようなルートと装備で望むのかはプレイヤーに
委ねられます。
- 天候の変化
- 前述した幽霊の襲来
- 荷物を奪おうとする組織
なども絡んで来るので
プレイに飽きさせない工夫も感じられます。
そして個人的に良かったと感じたのがストランドシステム。
オンラインで他のプレイヤーが使用した
設備や乗り物などが置いてあったり
看板を設置して注意喚起、応援などの仕組み。
あくまでそこにプレイヤーがいたという痕跡程度で
実際にコミュニケーションのやり取りがない
ほんのりオンライン仕様。
別ゲーですがソウルシリーズのメッセージ機能
を思い出して懐かしくなりました。
で、結局どうなの?
長々と紹介しましたが、結論としては
”つまらないを楽しむ”ゲームだと思っています。
ストーリー重視のゲーマーは勿論の事
お使いクエストが単純に好きという方は
ドハマりする事は間違いないですし
作業ゲーの新たな可能性を感じたいという方にも
オススメできる作品です。
ただし小島監督のインタビュー記事を読んで
とんでもない新感覚のゲームなんだと期待している
ヘビーユーザーは肩透かしを食うと思います。
以上、デススト結局どうなのって話でした。